脱毛時による、やけど事故をニュースで目にする機会もあるかと思います。
実際に年間1,000件を超える被害が国民生活センターに問い合わせがあるとのことでした。(参照:yahooニュース「エステ脱毛、被害1,000件超 国民生活センター、経営者摘発も」より)
ただ、やけどのほとんどがエステ脱毛によるもので、「照射の出力数を高く設定してしまったこと」や「アフターケア不足」が原因でした。
しかし、医療脱毛の場合でも、稀にやけど事故が起きることがあります。
その大半が、「医師による診療の甘さ」や「施術者の経験不足」によるものです。

そこで今回は、不要な被害を増やさないために、やけどを起こしてしまう原因からやけどを避ける対策を説明しますね。


【やけどを起こす理由】医師の診療や施術者の技術

【やけどを起こす理由】医師の診療や施術者の技術

医療脱毛でやけどを起こしてしまう理由の多くは、先ほど説明させていただいたように「医師の診療ミス」や「施術者の技術力不足」があげられます。
まずは、こちらを説明させていただきます。

1)乾燥肌や敏感肌などの状態で照射をした

1)乾燥肌や敏感肌などの状態で照射をした

乾燥肌や敏感肌の状態で施術を行うと、やけどのリスクが高まります。
お肌が乾燥している場合、お肌のバリア機能が弱まっているため、外部からの刺激を受けやすく、レーザーの照射によってやけどを起こすリスクが高まってしまいます。
普段、乾燥肌でない方でも、冬は空気が乾燥しやすいためお肌が乾燥しやすくなります。
(夏もエアコンの効いた室内に長時間いるとお肌が乾燥しやすいため、要注意です!)

このように、施術時にお肌の状態を看護師や医師が判断を見誤ってしまうと、やけどを引き起こす原因になります。

ポイント
・医師や看護師の経験や知識力が重要(確認方法は後ほど説明しますね!)
・医療脱毛期間中は施術前後の保湿はしっかり行いましょう

2)日焼け肌への無理な照射

日焼け肌への無理な照射

お肌の状態でリスクが高いのは乾燥肌や敏感肌だけではありません。
お肌の「色」もやけどのリスクを高める一つの要因のため、日焼け状態によっては医療脱毛を避けることが必要となります。
医療脱毛の多くは、熱破壊式(ショット式)という照射方法で照射を行います。熱破壊式(ショット式)の特徴はメラニン色素(=黒い毛)に反応がしやすいことです。
そのため、お肌の日焼けが強く、お肌が黒い方の場合、毛だけではなく、肌全体に反応してしまいます。自己判断で、照射が可能か判断するのは非常に難しく危険です。
なので、カウンセリング時や照射時にお肌の「色」の状態を医師や看護師に判断してもらうのが重要なのですが、判断に従わず無理やり照射をお願いしてしまうとやけどのリスクを高めてしまいます。

ポイント
・医療脱毛期間中は日焼けや紫外線対策が必要(後ほど日焼け対策の方法は説明しますね!)
・日焼けの状態にもよりますが、脱毛が可能な場合もある(医療脱毛機器により可能な場合もございます。後ほど説明させていただきますね!)

3)毛の処理が不十分な状態での照射

毛の処理が不十分な状態での照射

お肌の状態以外でやけどを起こしてしまう原因もあります。
それは、施術時の毛の処理が不十分であった場合です。
照射時に毛が残ってしまっていると毛根だけではなく、肌の表面に生えている毛にもレーザーが反応してしまうため、毛が熱に反応してしまい、熱を帯びた毛が肌に触れることでやけどを負ってしまいます。
通常、施術は看護師のため、ムダ毛が残った状態で照射を行うことはありませんが、前日までに自分でもムダ毛の処理や確認をしっかりしましょう!

ポイント
・医療脱毛期間中、毛を抜いてしまうと毛根まで抜けてしまい、脱毛効果を得られるなくので毛を抜くことは避けましょう
・自己処理をする際は肌にダメージを与えにくい電気シェーバーがおすすめです!
・見えないVIOなどの脱毛は、クリニックによっては剃毛してくれるクリニックもあるので、事前に確認しましょう

4)出力や脱毛機器の使用方法の間違い

出力や脱毛機器の使用方法の間違い

最後に考えられる要因は、施術者の脱毛機器の使用方法が誤っている場合です。
不用意に出力を上げすぎてしまうと、やけどのリスクを高めてしまいます。
また、お肌の状態を見極めることも重要で、お肌の状態が良好ではない場合は、健康な状態と同じ出力で照射してもやけどを起こしてしまうこともあります。
医療脱毛は医療行為のため、エステ脱毛と比較して、出力が高く設定できます。そのため、医療脱毛は看護師や医師などの医療従事者のみが施術にあたります。

しかし、経験や技術が足りない施術者が不要な出力照射をしてしまうとやけどを引き起こしてしまいます。

ポイント
・不要に出力を上げすぎることはやけどのリスクを高めるためNG
・施術者の経験や技術は確認しましょう(後ほどポイントを紹介しますね!)

【やけどを起こさないために】クリニック選びが重要

【やけどを起こさないために】クリニック選びが重要

医療脱毛でやけどを起こしてしまう原因についてここまで解説させていただきましたが、重要なのは「カウンセリング時にしっかり確認」を行い「クリニックを選ぶ」ことです。
確認のポイントをこれから解説いたします

医師の診療がしっかりある

一般的に医療脱毛では医師の診療は必須です。
しかし、医師の診療がおざなりであったり、医師の診療がなかった場合は要注意です。
問診だけでなく「しっかりお肌の状態を診てくれる」クリニックがおすすめです。
また、医師の診療時にお肌の乾燥やニキビなどのお悩みもその際にしっかり相談しましょう!

医療脱毛機器が複数あるクリニックを選ぶ

前述させていただいたように、一般的なクリニックでは熱破壊式(ショット式)の医療脱毛機器を扱っているクリニックが多いです。
患者さまのお肌の状態によって、お肌の負担が少ない医療脱毛機器が異なります。
そのため、お肌にお悩みがある方は1種類だけでなく、複数の医療脱毛機器を扱っているクリニックを選びましょう。

医療脱毛機器の使用に制限がないクリニックを選ぶ

医療脱毛機器を複数導入していても、照射の際に利用できないと意味がありません。
実は、クリニックによっては、複数医療脱毛機器があってもプランによって医療脱毛機器が制限されている場合があります。
一見すると安く見える場合でも使用できる医療脱毛機器は一部しか使用できず、患者さまの肌質にあったお肌に優しい脱毛機器や最新機種を利用する場合には、別料金が掛かってしまい、結果として高価になってしまったということも少なくありません。
そのため、医療脱毛機器の種類とプラン内容について契約前にしっかり確認しましょう。

施術者の研修制度について聞く

施術者の経験や技術について見極めるためにも、クリニックで定期的に研修や勉強会があるかを確認しましょう。
重要なことは「定期的に行っているかどうか」です。
医療脱毛機器が異なればもちろん使用方法も異なります。
そのため、医療脱毛機器を導入した際など定期的に研修や勉強会を行っているかが重要になります。
また、研修制度としてクリニック独自でのテストを行っているかも重要で、しっかりしたクリニックではテストに合格した看護師もしくは医師でないと施術を行っていません。
そういった技術の向上を行っているかどうかもカウンセリング時に確認することが重要です。


【やけどを起こさないために】施術期間中の注意

【やけどを起こさないために】施術期間中の注意

第1ステップとしてクリニック選びを行っていただいたと思うのですが、第2ステップとして重要なのが脱毛期間中の生活習慣になります。

脱毛期間中の日焼けは避ける

先にも説明させていただきましたが、日焼け肌はやけどのリスクが高まってしまうので危険です。そのため、日焼けによる炎症が起きている際は照射を行うことはできません。
なので、脱毛期間中の日焼けは避けるようにしましょう。
日焼け対策として「塗るタイプの日焼け止め」と「飲むタイプの日焼け止め」がありますが、効果は違います。飲むタイプの日焼け止めは赤くなるのを若干防いでくれる程度で、イメージとして色素沈着を防ぐ効果がある程度です。
そのため、SPFやPA+といった日焼け数値に関してはあまり効果はないため、「塗るタイプの日焼け止めと飲むタイプの日焼け止めの療法を服用すること」がおすすめです。

施術前生活習慣を整える・飲酒は避ける

施術前の不規則な生活習慣や飲酒は危険です。
生活習慣が乱れるとホルモンバランスが崩れるため、お肌のバリア機能が低下してしまい、やけどのリスクが高まってしまいます。
そのため、施術前は8時間以上の睡眠を取る・暴飲暴食を避けるなど生活習慣を見直すことも重要です。
また、アルコールは特に危険で、アルコールを摂取すると、体の血行が促され、普段より体温が上がります。
その状態で照射をしてしまうと肌トラブルを起こしやすくなるため、脱毛前後のアルコールは避けましょう。


仮にやけどが起きてしまったとき

仮にやけどが起きてしまったとき

クリニック選びや脱毛期間中に注意をしていても、何らかのトラブルでやけどを起こしてしまうことも稀にあります。
そのため、最後にやけどをしてしまった際の注意点を説明させていただきます。

クリニックで処方された薬を利用する

施術時に、少しでもお肌に違和感などを感じた場合は、すぐにスタッフに伝えましょう。
クリニックによっては施術時にやけどの炎症止めの薬を無料で処方してくれます。
決して自己判断で市販薬を使用するのではなく、クリニックが処方した薬を利用しましょう。

帰宅後、不安な際はクリニックに連絡する

帰宅後に炎症などの違和感を感じた際は悩まず、すぐにクリニックに相談しましょう。
やけどは早期対処することで跡にもならず、自然に治癒することがほとんどです。
クリニックへ電話相談かクリニックによってはライン相談なども行っているクリニックもございます。
「まあ大丈夫だろう」という自己判断はとても危険なので、クリニックに判断を仰ぎましょう。


医療脱毛でやけどを起こさないための当院の取組み

銀座フェミークリニックではやけどを起こさないよう様々な対策を行っております。

ポイント1 医療脱毛機器5種類導入

医療脱毛機

銀座フェミークリニックでは5種類の医療脱毛機器を導入しております。
もちろん、医療脱毛機器での追加費用も発生はしません。
患者さまのお肌の状態を診させていただき、医師が適切な医療脱毛機器をご提案いたします。

ポイント2美容皮膚科20年の実績!豊富な 医師がしっかり診療します

美容皮膚科20年の実績!豊富な 医師がしっかり診療します

フェミークリニックは2003年の開院以来、確かな技術と安心できる対応をご評価いただき、多くの患者さまにお選びいただいております
豊富な実績をもとに経験豊富な医師がしっかりとお肌の状態を診させていただきます。

ポイント3 定期的な研修や勉強会を実施(独自のテストもあり)

定期的な研修や勉強会を実施(独自のテストもあり)

銀座フェミークリニックでは、技術向上のため定期的な研修や勉強会を行っております。
また、クリニック独自のテストを行っており、合格者のみが施術にあたっているため、患者さまに安心・安全な施術を心がけております。

「医療脱毛はやりたいけど、やけどなどの肌トラブルが不安・・・」という方こそ是非、銀座フェミークリニックまでお問い合わせください。

このページの監修医師

銀座フェミークリニック 院長 安田 あゆみ
東京医科大学 医学部医学科卒業後、虎の門病院 初期臨床研修修了。東京大学医学部 皮膚科学教室入局、大手美容クリニック勤務を得て銀座フェミークリニック院長に就任。
日本皮膚科学会所属