現在、通われている患者さまから医療脱毛を行った際に、「産毛が濃くなったのではないか・・」と稀にご相談いただくことがあります。
そこで、今回は、医療脱毛を行うと産毛が濃くなるのかどうか?ということを説明します。
医療脱毛後産毛は濃くなるの?
産毛が濃くなってしまう理由は2点になります。
1. 一時的に産毛が濃くなったように見える
2. 産毛が硬毛化を起こし濃くなってしまった
理由について、1つずつ説明します。
1. 一時的に産毛が濃くなったように見える
産毛を脱毛することでムダ毛が多くなり濃くなったと感じることがあります。
結論、脱毛を行うことでムダ毛が増えることはありません。
理由としては、体の毛穴の数は生まれたときから決まっているため、脱毛を行うことで、新しく毛穴が増えることはないからです。
では、なぜ毛が増えたように感じるのでしょうか。
・脱毛を行ったことで、元々細い毛・薄い毛が生えていたところから、新たな太いムダ毛が生えた
・毛周期は人によって異なりますが休止期だった毛穴から毛が生えた
以上のことから一時的に毛が増えたと感じるからです。
医療脱毛は、毎回ムダ毛をしっかり破壊します。
毛が増えているわけではないので、毛周期に合わせて医療脱毛を重ねることで、ムダ毛は減っていきますのでご安心ください。
2. 産毛が硬毛化を起こし濃くなってしまった
細い毛や産毛を脱毛すると、ごく稀に毛が濃くなる「硬毛化」がおきることがあります。
硬毛化を起こす回数は、一概にはいえませんが、大体4〜5回目に起こることが多いといわれています。
また、施術後すぐに引き起こされるのではなく、1〜3か月後に見られることが多いです。
原因ははっきりとは解明されていないのですが、レーザーやフラッシュの刺激で薄い毛の毛根が活性化し、濃くなるのではないかといわれております。
照射が不十分で毛根に十分なダメージを与えられなかった場合、毛根細胞が逆に活性化されてしまい、結果として毛が濃くなってしまった状態と考えられております。
一般的に医療脱毛で扱われるレーザー脱毛やエステで扱う光脱毛はメラニン色素の強い太くて黒い毛に反応し、アプローチをかけます。
そのため、細くて色素の薄い産毛が硬毛化を引き起こしやすいといわれております。
【ポイント】
硬毛化する確率は1%〜10%と様々な説があります。
ただし、日本クリニックの統計では1%程度といわれています。およそ100人に1人という割合のため、決して高い頻度で起こることではありません。
また、仮に硬毛化してしまっても、その毛がまた生え変わるとまた元の毛質に戻ります。
そのため銀座フェミークリニックでは硬毛化してしまった場合期間を置き、生え変わりのタイミングで再度適切なレベルで照射を再開しております。
医療脱毛後の硬毛化の予防策と対処方法
硬毛化は誰でも起きる可能性があるため、完全に予防することはできません。
しかし、ある程度リスクを軽減することは可能です。
1. 適切な出力でレーザー脱毛を行う
脱毛機器の照射パワーが不十分なため、硬毛化を招いてしまいます。
そのため照射パワーが低いエステ脱毛の方がリスクが高いといわれています。なので、医療脱毛で施術を行うことがおすすめです。
2. ヤグレーザーの使用
結論、硬毛化におすすめのレーザーは「ヤグレーザー」になります。
肌を傷つけず、硬毛化対策にも繋がります。
フェミークリニックの取り組み
2種類のレーザーが使い分けられるジェントルマックスプロの導入
銀座フェミークリニックでは、新型の脱毛機器「ジェントルマックスプロ」を導入しております。
従来、脱毛機器は、1機種1種類のレーザーしか持ち合わせていないのですが、ジェントルマックスプロは、2種類のレーザーを使い分けることができます。
メラニン色素が強く、太い毛に最適な「アレキサンドライトレーザー」と産毛などの細い毛にもアプローチできる「ヤグレーザー」を搭載しております。
そのため、産毛の硬毛化のリスクを軽減して、脱毛が可能です。
詳しくは、熱破壊式(ショット式)ジェントルマックスプロの脱毛効果についてへ>>
硬毛化が不安な方にも安心の医療脱毛を
銀座フェミークリニックでは、仮に硬毛化を起こしそうな場合など毛の様子を見て期間を開けて医療脱毛を行っております。
そのため、硬毛化が不安な方にも安心して脱毛を行っていただけます。
銀座フェミークリニックでは、まずは、硬毛化を起こさないようにしっかりと医療脱毛機器を使い分けて、施術を行ってまいります。
仮に、硬毛化のリスクを感じた際は期間を空けるなど毛質の状態を見極めて適切に処置してまいります。
「医療脱毛を行うのに産毛が濃くなってしまうのではないか?」と不安な方は銀座フェミークリニックまでお気軽にご相談ください。
このページの監修医師
銀座フェミークリニック 院長 安田 あゆみ
東京医科大学 医学部医学科卒業後、虎の門病院 初期臨床研修修了。東京大学医学部 皮膚科学教室入局、大手美容クリニック勤務を得て銀座フェミークリニック院長に就任。
日本皮膚科学会所属