医療レーザー脱毛とエステ脱毛の違いは?

医療レーザー脱毛とエステ脱毛は効果、安全性、仕組みどれも根本的に異なります。
エステで行われる脱毛は、光脱毛と言う脱毛に対して、美容皮膚科で行う脱毛は医療レーザー脱毛と言うレーザー照射を医師の診断のもと看護師が行う脱毛法となります。
エステの光脱毛と医療レーザー脱毛では、照射量に大きな出力の差が生じるため脱毛の効果に違いが生じます。その違いについて解説していきます。

効果の違い

医療レーザー脱毛による効果光脱毛による効果
永久脱毛一時的な減毛・抑毛
永久脱毛は、部位や個人差にもよりますが、医療脱毛を5回〜10回程度で、その後は毛のないツルツル肌を維持することができます。エステ脱毛では、医師の診断、看護師の施術が行えないため、導入機器も異なり光脱毛と言う毛母細胞を破壊する脱毛が行えません。そのため、エステ脱毛では一時的な減毛効果しか期待されません。
効果には部位や個人による差が生じますのでご了承願います。

医療レーザー脱毛では毛のないツルツルの肌を永久的に手に入れることが可能です。
エステ脱毛では、脱毛後しばらくの間はキレイな状態を保つことができますが、数カ月後、数年後には再び毛が生えてくる可能性が高いと言えます。一時的な減毛・抑毛の効果しか期待が持てません。
毛のないツルツルの肌を永続的に手に入れるためには医療レーザー脱毛を受けることがおすすめです。

脱毛の回数・期間の違い

項目医療レーザー脱毛光脱毛
脱毛の回数5回〜8回程度(部位による)10回以上
脱毛の期間1年~1年半2年以上
効果には部位や個人による差が生じますのでご了承願います。

エステ脱毛では、医師の診断、看護師の施術が行えないため、導入機器も異なり光脱毛と言う医療レーザー脱毛とくらべて照射パワーが弱い機器を利用します。
そのため、医療脱毛で行われる毛母細胞を破壊する脱毛が行えません。エステ脱毛では、医療脱毛と比べて2~3倍の施術回数が必要となります。毛の濃い方や毛量が多い方、部位によってはさらに回数を必要とする可能性が高くなります。

肌の安全性への影響について

項目医療レーザー脱毛光脱毛
脱毛機器医療レーザー脱毛
免許を所有している方しか扱えない医療機器による脱毛
光脱毛
医師、看護師でなくても扱える照射パワーの弱い脱毛
資格の有無医師・看護師の資格所有者資格なし
自社研修などの後に施術を行う
肌トラブルへの対応自院の医師・看護師が即対応可能ご自身で皮膚科を受診する必要がでてきます。
効果には部位や個人による差が生じますのでご了承願います。

医療レーザー脱毛は医療機関のみ行うことができる施術です。一方エステ脱毛は医師免許などの資格の所有は必要なく、自社の研修を受けた方が脱毛を行なえる医療資格のない一般の方が行うことが支流です。
そのため、万が一施術中に肌トラブルが生じた場合、医療レーザー脱毛では施術している医師・看護師、もしくは常駐している医師が迅速に的確に対応することが可能です。
エステ脱毛では資格を所有している医師がいないため、提携している皮膚科やご自身で探した皮膚科に受診する必要があります。

医療脱毛とエステ脱毛の仕組みの違い

医療レーザー脱毛とエステ脱毛の効果や回数、安全性に違いが生じるのはその仕組みが異なるからです。
医療レーザー脱毛はレーザーを照射する際に毛を生やす組織である「毛乳頭」を破壊します。毛を生やす組織を破壊すれば、破壊された組織からは二度と毛が生えてくることはありません。
一方でエステ脱毛は光を照射するため、レーザーほどの照射パワーはありません。そのため、減毛・抑毛されても「毛乳頭」が破壊されたわけではないため、時間が経てば毛が生えてきます。

医療脱毛とエステ脱毛の仕組み

医療脱毛とエステ脱毛を選ぶ際のポイント!

医療レーザー脱毛は唯一、永久脱毛の効果を認められた施術方法で、医療機関にのみ施術ができるため、施術後のアフターケアや日ごろのスキンケアなど、専門家の的確なアドバイスを受けることができます。
エステ脱毛では永久脱毛の効果がなく、毛のない状態を維持するために通い続ける必要があります。通院回数も頻度も医療レーザー脱毛よりも長く、結果的に合計費用が医療レーザー脱毛よりも高くなることもあります。
一度の費用は高額ですが、「ツルツルの肌を手に入れたい」という方は、確かな効果のある医療レーザー脱毛をおすすめします。

トラブルが起きたときの対応

医療レーザー脱毛もエステ脱毛も熱による肌トラブルが起こる可能性があります。肌トラブルが起こる原因は乾燥や肌への刺激、照射による熱で赤くなるなどさまざまです。
医療機関である美容皮膚科やクリニックでは医師や看護師が施術を行っているため、万が一に起こるトラブルにも的確で迅速な対応をすることができます。
一方でエステ脱毛には医師・看護師免許を所有している方がいません。そのため、万が一肌トラブルが生じてもご自身で探した皮膚科へ受診することになります。エステによっては提携している皮膚科があり、紹介していただけることもあります。
エステでの脱毛をお考えの際にはトラブルがあった場合の対応についてよく調べておいたほうが良いでしょう。

痛みへの対応

痛みが苦手な方は、エステ脱毛はが医療脱毛と比較した際にレーザーの照射量が弱いため痛みも少なく脱毛が行えるのでエステ脱毛を選択する人も少なくありません。しかし、エステ脱毛では、永久脱毛を行うことはできませんので、痛みだけでの判断をされないほうが良いでしょう。
最近の脱毛器には冷却機能などの痛みを軽減するための装置が備わっております。
そのため、痛みも輪ゴムで軽くはじく程度といわれています。これには個人差が生じますので、脱毛前にテスト照射を行うことで、当院では、患者さまに痛みの伝わり方の確認を行っております。
その結果、痛みに弱い方でも医療脱毛を当院にて行うことができております。


このページの監修医師

銀座フェミークリニック 院長 安田 あゆみ
東京医科大学 医学部医学科卒業後、虎の門病院 初期臨床研修修了。東京大学医学部 皮膚科学教室入局、大手美容クリニック勤務を得て銀座フェミークリニック院長に就任。
日本皮膚科学会所属